本学会の研修制度は、WONCA(世界家庭医機構)による国際認証を取得しています。
本学会の研修制度は、WONCA(世界家庭医機構)による国際認証を取得しています。
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総括的評価
家庭医療専門医としての能力を高めていくためには、単に症例や事例を経験するだけではなく、その経験を振り返り、指導医などからのフィードバックを受けて省察を深めていくプロセスを繰り返していくことが必要不可欠です。そこで、研修修了にあたっては、以下に定める領域ごとに、研修期間を通して行われた経験と省察の記録であるポートフォリオを作成・提出していただきます。
なお、ポートフォリオは、総合診療専門研修においても作成が求められます。このうち、新・家庭医療専門研修と領域が重なる部分については共用が可能です。ただし、評価はそれぞれの制度の定めた基準に基づいて行われますので、注意が必要です。具体的に重複する領域については、以下の一覧を参照してください。
研修修了後、筆記試験、実技試験、ポートフォリオ口頭試問から構成される専門医試験に合格すれば、家庭医療専門医として認定されることになります。
ポートフォリオの領域
1. 未分化な健康問題
2. 予防医療と健康増進(個人)(行動変容含む)
3. 慢性疾患のケア(行動変容含む)
4. 長期的な全人的関係(longitudinality)に基づくケア
5. 患者中心の医療(BPSモデル(bio-psycho-social model)含む)
6. 家族志向のケア
7. 地域志向のプライマリ・ケアと住民の健康(集団)
8. 障害とリハビリテーション
9. 臨床における教育と育成(同僚や後進の育成)
10. EBMの実践
11. チーム医療・ケアの調整や移行
12. 組織運営能力とシステムに基づく診療
13. 継続的な診療の質向上と患者安全の担保
14. 脆弱な集団のケアとアドボカシー、SDHとアクセス
15. 医療者自身のケア(ウェルネス/ワークライフバランス)
【以下5領域はどちらかを選んで記載】
16. 複雑困難事例のケア or 統合されたケア
17. 高いプロフェッショナリズムに基づく行動 or 倫理的に困難な意思決定を伴う事例のケア
18. セクシャルヘルス/性を考慮したケア or 思春期のケア
19. 高齢者のケア or 多疾患並存
20. 緩和ケア or 人生の最後におけるケア
(経験省察研修録(タイプA)を選択した場合)